耳鼻咽喉科の内視鏡は「鼻咽頭ファイバー」、「喉頭ファイバー」などと言い、鼻から声帯がある喉まで観察することが出来ます。

普段は見えない鼻の奥や喉の奥の方まで観察することができるため、気づきづらい病気も見つけることが可能です。

 

上部内視鏡検査（いわゆる胃カメラ）と異なり、事前の食事制限は必要なく比較的簡便に行うことが出来ます。

 

検査方法

・いつもの診察室内ですぐに検査することが可能です。口からではなく、全例鼻から挿入します。

・挿入前には、痛みをとるために血管収縮剤と麻酔のスプレーを鼻へ噴霧します。

当院で採用している内視鏡は直径2ｍｍと非常に細径で、子供や鼻腔が狭い方にも比較的苦痛なく検査を行うことができます。

・撮影画像をリアルタイムでモニターに映しながら検査を行うため、ご自身でも確認することができます。

 

※注意事項

観察目的に行うもので、異物を取るなどの処置はできません。

特に薬を包んでいるPTP包装シートごと飲み込んだ場合などは、緊急で胃カメラができる病院へ行ってください。

観察可能な範囲は鼻から声帯のレベルまでです。食道より先の観察は胃カメラの領域になります。

 

 

耳鼻咽喉科の内視鏡で観察可能なもの

はな

・鼻中隔弯曲症

・鼻腔ポリープ

・副鼻腔炎（鼻汁が鼻腔に流れているか観察可能）

・鼻腔腫瘍

・上咽頭炎

・アデノイド肥大

・後鼻漏

 

のど

・咽頭狭窄

・声帯ポリープ

・声帯結節

・声帯炎

・喉頭異物

・逆流性食道炎に伴う喉の腫脹

・咽喉頭の炎症

・腫瘍（喉頭癌、下咽頭癌など）

 

このような症状があれば内視鏡検査をおすすめします。

・慢性的な鼻閉

・後鼻漏

・いびき

・声がれ

・喉の違和感