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急性副鼻腔炎

概念

副鼻腔とは左右の頬、目の間、額に位置する骨で囲まれた空間を指します。そこに炎症が起きる疾患が副鼻腔炎です。
急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分類され、慢性副鼻腔炎は蓄膿症と呼ばれることもありました。
副鼻腔は鼻腔へ開口しているため副鼻腔で炎症を来した場合、膿性鼻汁や後鼻漏(鼻汁がのどや口の中に垂れ込むこと)を認めます。また発熱、頭痛、歯痛を認めることがあります。
一般的な治療は投薬ですが、投薬治療で改善しない場合は手術になることもありますので早期の診断が重要です。

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は主にウイルス感染に続く細菌感染によって副鼻腔に炎症を来した状態です。膿性鼻汁・後鼻漏・鼻閉などが主な症状で、他にも頬部痛、前頭部痛、頭重感、嗅覚障害、歯痛などを主訴とします。

治療は薬物療法と局所療法です。抗生剤や去痰薬を服用し、膿汁吸引・ネブライザー吸入が有効です。

稀ですが、眼や頭部の合併症など重篤なものや乳幼児の上顎骨炎は入院し外科的処置が必要となることもあります。

 

急性副鼻腔炎のリスクファクターとして、

①3歳未満または70歳以上 

②糖尿病などの基礎疾患がある 

③感染を繰り返している 

④1ヵ月以内に抗菌薬を使用している

⑤3日間の初期治療で効果がみられない

⑥保育園児と一緒に住んでいる

などが挙げられます。

リスクファクターのない軽症のものには、3日間は抗菌薬を使用せず対症療法を行うことが推奨されています。

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