喉頭浮腫・急性喉頭蓋炎
喉頭とは咽頭から続く喉の部位で、「のどぼとけ」のところにある器官です。
中心には声帯があります。食べ物を飲み込むときに食べ物が声帯の奥(つまり気管)に入っていかないように喉頭蓋(こうとうがい)が気管に蓋をします。
喉頭に細菌感染を起こし炎症が生じると、喉頭の粘膜が腫脹し喉頭浮腫となります。
中でも喉頭蓋に炎症が起きた状態を急性喉頭蓋炎と言います。喉頭蓋が腫脹すると声帯を塞ぎ窒息する恐れのあるため非常に危険が病気です。
急性喉頭蓋炎と診断された場合は、発症から数時間で急激に呼吸困難を起こすことがあるため、直ちに大きな病院で治療(場合によっては緊急の気管切開術)を受ける必要があります。
つばも飲み込めないほどの激しい咽頭痛、息を吸うときにヒューヒューいう(吸気性喘鳴)、呼吸が苦しい、曇り声などの症状がある場合は急性喉頭蓋炎の可能性があるため、早期に喉頭ファイバーにて喉頭を確認する必要があります。また症状が重篤な場合はクリニックではなく、気管切開が可能な大きな病院へ救急車等で行き治療を受けてください。